1-5 NBA新時代を盛り上げるライバル達 その2

ギリシャから来た規格外「ヤニス・アンテトクンポ」

アンテトクンポは1994年生まれのアフリカ系ギリシャ人。2013-2014シーズンに突如としてNBAに現れ、ついにその才能がいままさに爆発しようとしている注目の選手です。その長い手足はNBAのコートでも際立ち、桁外れの身体能力で観るものを飽きさせません。2016-17にはオールスターのスターターにも選ばれ、5つの主要なスタッツ(得点、アシスト、リバウンド、スティール、ブロック)全てでチームトップ、そしてその全てがリーグTOP20に入るというNBA史上初の偉業を成し遂げました。まだ少しムラがありますが、このまま成長すればリーグを代表する、もしかしたらNBAの歴史を変えるまでの選手になる可能性も十分にあると思っています。

 

■ 脅威のFG%、基本ダンクのイメージは超人ハルク「デアンドレ・ジョーダン」

デアンドレ・ジョーダンはNBAを代表するセンター。ブロックやリバウンドが得意な選手で、ビッグマンにも関わらず抜群の身体能力を兼ね備えています。強烈なダンクはリーグでも屈指で、すごいダンクが観たいならジョーダンのダンクはまずおすすめできます。今まで挙げたプレイヤーと違いそれほど多くの得点をする選手ではないものの、フィールドゴールの成功率が5年連続でリーグトップ、2016-17シーズンのその確率は(もちろん唯一の)70%を超えるという驚異的なスタッツで、キャリア平均でも約68%、このままいけば史上最高かつ圧倒的なフィールドゴール確率(唯一の60%超え)になることは間違いありません。これはほぼ全てのシュートがゴール下か(強引な)ダンクなのと、クリス・ポールというリーグ屈指のパスの出し手がいるから成されていることなのですが、ポールは来季よりロケッツへ移籍するので今後どうなるのか見ものなのと、ジョーダンは正直、いわゆるシュートが極端に下手でフリースローでさえ40%程度しか入りません。故に彼を止めるにはファールすれば良い、でもそれでも強引にダンクができるパワーがあったりするので、観ていて面白い選手です。

 

小さな巨人をお探しなら「アイザイア・トーマス」

身体の小さな選手がお好みならトーマスです。その身長は175cm。一般的な日本人とほとんど変わりません。しかしその身体能力を活かしたプレーとアウトサイドシュートを武器に、NBAでも屈指のスコアラーとして成長し、史上最低身長の得点王になれるかも注目されています。勝負強さも特徴で、試合の終盤や重要な局面でこそ力を発揮するプレーはスターの素質を感じさせます。NBA最多優勝を誇る名門セルティックスの復権は彼にかかっています。セルティックスは2017-2018シーズン前にゴードン・ヘイワードというオールスタープレイヤーとの契約にも成功しました。強力デュオがどこまでいけるのか注目です。→なんとその後キャブスのエースガードのアービングとトーマス+αのトレードが発表されました。なので、トーマスは2017-2018シーズンはレブロンとタッグを組むことになります。

 

■ カナダ生まれのネクストスーパースター候補「アンドリュー・ウィギンス」

ウィギンスは父は元NBA選手、母も陸上の元オリンピック選手というカナダ生まれのアスリートサラブレット、学生時代から注目され2014-2015シーズンドラフト1位でNBA入り、同年見事に新人王に輝いています。その後も順調に成長をし、次なるスーパースターに向かって邁進中です。特筆すべきはそのオフェンス力で多彩な攻撃が魅力、アウトサイドのシュートやディフェンスなどにまだ少し課題はありますが、これからが非常に楽しみな選手です。さらにウィギンスの所属するウルブズは今までのチームメイトのタウンズ(2015-2016新人王)とのヤングパワーを軸に2017-2018シーズンには大型補強を敢行。いよいよチームの上位化が期待できそうなチームになってきています。

 

■ 何よりもチャンピオンリングを選んだ男「ケビン・デュラント」

デュラントはカリーのチームメイトなのでライバルではないのですが、どうしても紹介しないわけにはいきません。彼はレブロンやカリーにも劣らないほどのNBAを代表するスーパースターで、今まで新人王、史上最年少の得点王、MVPなど数々の賞を受賞しています。元々は自分が中心のチーム(ウェストブルックが所属するサンダー)で優勝を目指していましたが、2016-2017シーズン前に移籍を決断。カリーを始めとするスター集団であったウォーリアーズにスーパースターであるデュラントがさらに追加することになり、「強くなりすぎてリーグがつまらなくなる!」「スターが多すぎで逆に機能しないんじゃないか!?」などNBAファンの間でも物議をかもしました。

しかし蓋を開けてみればデュラントはしっかりチームにフィットし、史上最強とも呼ばれるチームとなって、見事ウォーリアーズがNBAファイナルを制覇し、デュラントがファイナルのMVPに輝きました。カリーとデュラントの2大柱が続く限りウォーリアーズが優勝戦線から外れることは考えにくいです。最強のチームから観たいならやはりウォーリアーズです。

 

今のNBAを観始める上での予備知識はこんなところで十分!興味わいたら是非みてみてください。

 

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